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Careers

障がいのあるエンジニア社員がアクセンチュア入社時に受講する研修とは?

2022/12/02

皆さん、こんにちは。
テクノロジー コンサルティング本部にてDisability Inclusion活動に従事しております、Sareiです。

Disability Inclusion(以下DI)は聞きなれない言葉かと思いますが、「障がいのある方(Person with Disability、以下PwD)のInclusion」を目指した活動名称になります。
今回のキャリアブログでは、エンジニア職採用のPwD社員が開発関連プロジェクトに配属されるまでに受講する“研修”にフォーカスしたいと思います。

※テクノロジー コンサルティング本部全体でのDI活動についてはこちらをご覧ください。
※PwDエンジニア職採用については、こちらをご覧ください。

入社からプロジェクト配属までに受講する研修

まずは、エンジニア職で採用されたPwD社員が、入社してから実際にプロジェクトに配属されるまでに受講する研修について、大まかな流れをご紹介します。

入社時期とその時のデマンドにより、研修後にどのようなプロジェクトに配属されるのか決まってくるのですが、今回のキャリアブログでは基幹システムのパッケージであるSAPに関連するプロジェクトに配属されるまでの事例でお話したいと思います。

① 入社者研修
入社直後は、最初にアクセンチュアの考え方(コアバリュー)や基礎的なことを学ぶ研修を2週間程度受けていただきます。
講義をただ聞くだけでなく、複数のグループに分かれてケーススタディを行う事で、より理解を深めていただけるような工夫をしています。

② ITスキル/プログラミング研修
次に、受けていただくのがITの専門性を身につけられるようなITスキル研修/プログラミング研修です。テクノロジー コンサルティング本部の新卒採用の社員が受ける研修とコンテンツは同じなのですが、PwD社員向けには研修期間を約1.5倍程度に延ばすことで、焦らずにじっくりと学んでいただける環境を用意しています。
エンジニアとしての技術を学ぶだけでなく、疑似的な開発プロジェクトの実施を通して、プロジェクトの進め方・コミュニケーションの取り方・スケジュールの立て方・エスカレーションの仕方等も学ぶことが出来ます。また、お互いの特性・配慮事項を理解しつつ、共に研修を進めていく事になるので、メンバー間でお互いの強みを活かしあうなど、チームワークが育まれます。

③ プロジェクトに関連する技術研修 -SAP研修編-
SAP関連のプロジェクト配属が決まった方については、いきなりプロジェクトに配属するのでなく、まずSAP研修を受講してSAPの基礎知識を身に着けていただく形となります。
SAP研修は、SAP社が提供するコンテンツやアクセンチュアオリジナルのコンテンツを用いて、販売や会計などの領域に関するSAPの知識を身につけていただきます。また、研修の最後にはSAP資格取得にもチャレンジできる機会を設けています。

研修を受ける際のPwD社員への配慮

基本的には、①②③の研修ともに一般の新卒/中途採用の社員向けのものと同じコンテンツを用いて研修を進めています。一方で、多種多様な特性のあるメンバーがいる中で、それぞれの特性に配慮しつつ安心して研修に取り組んでいただけるように、研修の中で様々な工夫をしています。

特性に対して、実際に研修で工夫している例をいくつかご紹介します。

期限の短さや工数の多さにより強いストレスを感じる

  • ゆとりのある研修のスケジュール期間を設け、じっくりと学べる環境を作る
  • 研修内の各タスクが期限内に終わらない可能性がある場合は、はやめに講師からお声がけし、エスカレーションしやすい雰囲気を作る
  • 研修終了後に追加で1週間ほどの自習期間を設け、復習できるようにする など

マルチタスクに対して苦手意識を持っている

  • 講師から、作業の優先度についてあらかじめ説明する
  • 朝会や夕会などで、本日の作業の進め方について確認できる場を設ける
  • 一緒に研修を受けるメンバー内で、役割分担を行う
  •  効率的なタスク管理方法を、講師やメンバー間で共有する
  • 体調不良などで講義を休んだ場合に、その後のキャッチアップ方法について講師と本人とで相談し、対応内容を整理する場を設ける
  • 作業指示をする場合は口頭のみで伝えるのでなく、チャットやメールなどの文字情報でも共有する など

不特定多数の前で話す事に不安を感じる

  • 突然指名して発言してもらう事はなるべく避け、発表がある場合は事前に知らせる
  • その日のコンディションにより発言するのが難しい場合は、チャットで伝える/一日発言は控える、等の代替案をとれるようにする など

また、少しでも困ったり悩んだりしたときに、一人で抱えずに周りに相談しやすい環境を作る事が何よりも重要だと考えているため、研修期間中は研修の講師以外にも下記のような体制でPwD社員をサポートしています。

専門スーパーバイザー
立ち上がり支援・勤怠管理など、業務上の作業サポートを行う役割
日々の仕事における困り事や悩みなどを受け止める場として定期的に面談を実施
また、研修講師ともしっかりと連携を取り、特性・配慮事項の共有、研修の進め方などの相談、勤怠面などの連絡などを担当

ジョブコーチ
PwD社員から働く上での相談を受け、安定して働き続けるためのアドバイスを行う役割
必要に応じて月次など定期的に面談を実施

People Lead
キャリアにおけるサポートやガイダンスを提供 メンター、コーチ、代弁者の役割
(People Leadについては、アクセンチュア全社員に必ず一人ずつ就く体制となっています)

実際に研修を受けてみて

入社から約5カ月かけて研修を一通り受け、現在はプロジェクトに配属されているPwD社員に、研修について様々な角度から感想を聞いてみました。

< 人数感 >

  • 入社者研修とITスキル/プログラミング研修では、PwD社員のみで2チームに分かれて実施する少人数体制だったため、相手チームの状況を意識する事が多かった。お互いの特性を知り補い合いながら作業を進められたので、チームワークが高まった。
  • SAP研修のトレーニングでは、PwD社員だけでなく新卒社員と一緒に受ける大人数での研修で、新卒社員の皆さんの発表スキルの高さや主体性に刺激を受けた。

< 講義の内容 >

  • 入社者研修とITスキル/プログラミング研修では自分たちで意見を出し合うようなアクティビティも多く、皆で意見を出し合いそれをまとめる、というのが今までにあまり経験がなかったため難しかったが、実際のプロジェクト配属に向けてとても良い経験になった。
  • SAP研修のアクティビティは、何をどのように進めるのか明確なものが多く、マニュアルも細かく用意されていたので、進めやすかった。また、進め方が分からない場合に、チーム内で教えあう体制が出来ていたのもよかった。
  • 研修の後にSAP資格取得の機会が設けられており、しっかりと勉強して資格を取ることが出来たのは自信につながった。まだ資格取得が実際にビジネスにどう役立つのか見えてない部分はあるが、研修 及び 資格取得を通じてSAPの基本的な事項は頭に入っているので、仕事の立ち上がりの速さに繋がっていると思う。

< 講義のスピード >

  • SAP研修は特にスピードが速かったが、講義の合間に自習して整理できる時間が設けられていたので、復習がしやすかった。
  • 途中で講義のスピードが追いつけなくなりそうなときは、チームメンバーに助けてもらう事もあった。

< 質問のしやすさ >

  • どの研修でも、講義の合間に質問しやすい場を用意してくれた。一緒に受講するメンバーが積極的に質問しているので、それにつられる形で質問がしやすかった。(こんなことを聞いてもよいのか、というハードルが下がった)
  • SAPの研修で、質問もすぐに対応してくれる非常にパワフルな講師の方がいて、とても尊敬した。仕事をする上での理想のロールモデルの方に出会えた気がする。

さいごに

今回は、エンジニア職採用のPwD社員が受講する研修にフォーカスしてキャリアブログをお送りしましたが、いかがだったでしょうか?

アクセンチュアでは、各個人の特性に配慮して心理的安全性を守りつつも、仕事をする上で必要なスキルを伸ばせるような研修をご用意しています。また、今回ご紹介した研修以外でも、必要に応じてプロジェクトの上司や専門スーパーバイザー・People Leadと相談して、様々な研修を追加で受講する事も出来ます。

この記事を読んでくださった皆様が、少しでもテクノロジー コンサルティング本部でご用意している研修について興味を持ち、「そんなアクセンチュアで働いてみたい」と興味を持っていただけたなら嬉しいです。

最後までお読みいただき、有難うございました!

エンジニア職採用のPwD社員が受講する研修にフォーカスしたブログです。
エンジニア職採用のPwD社員が受講する研修にフォーカスしたブログです。

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