デジタルトランスフォーメ―ション(DX)をより加速化させるために2021年7月にアクセンチュアと設立した合弁会社 資生堂インタラクティブビューティーが担う役割は、革新的なビューティー体験を共創しながらこの取り組みを加速し「No. 1 Data Driven Skin Beauty Company」への変革を牽引すること。すでに様々な活動を進めています。
アクセンチュアの強みであるビジネスをエンドツーエンドで支援できるケイパビリティと戦略、デジタル、テクノロジーの知見を活用し、資生堂だけでは成し得ないスピードでイノベーションを実現していきたいです。
枩崎 新しい体験と驚きを提供するには、「お客様と常につながり、理解し、変化に寄り添うことができる状態」を整えていくことが不可欠です。そのために鍵になるのはデータ。資生堂様にあるデータはサイロ化していたり、ビューティーコンサルタントの皆さんの豊富な経験がまだ数値化されていなかったりと、活用するには統合や深化の点で改善の余地があります。既存のデータからお客様の嗜好・行動・価値観を学ぶと同時に、データを活用するための仕組みづくりに取り組んでいます。
また、お客様の変化に寄り添い続ける立場として、サービス提供する側も常に変化することが求められています。そこで、マーケティングも従来型のマスメディアを通した一方的なものからお客様とのインタラクションを前提としたよりアジャイルなプロセスに転換しています。お客様の肌を確認し、専門知識によって一人ひとりに最適な提案をする資生堂最大の資産であるビューティーコンサルタントは究極のパーソナライズしたサービスを提供してきたと言えます。ビューティーコンサルタントの皆さんに活躍いただく場もお店にとどまらず、ライブ配信やオンラインセミナー、Webカウンセリング、ソーシャルメディアを通したアプローチなど、様々なチャネルに広げています。このように、お客様の生活の変化に素早く対応できる新しい取り組みを展開しています。
スギモト これまでビューティーコンサルタントは店頭でお客様を待っていましたが、デジタルを通じてお客様をこちらから迎えに行く力を手にしました。共感を生み出す場を広げていければと期待しています。