銀行業界では、事業変革に際し、コンサルティングなどで委託先を活用しているが、この活用にあたっては、変革の実行主体としての銀行側におけるコア人財確保が前提となる。
一方、業界共通的なテーマのうち、成功しているDX化ソリューションがあるケースなどでは、早期に適用して効果を享受していくことが重要であり、銀行側のコア人財不足を理由とした先送りは競争力の低下を招く。
こうした中、事業の運営や変革自体を外部に委託し、バリューアップされた結果を契約期間満了時に自社に戻し受ける、という新しい選択肢が出てきている。本稿では、先行する欧州銀行事例を踏まえて解説していく。