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事例紹介 チャンギ空港

メタバースへの旅

世界一の空港として12回選出されているチャンギ空港。旅行者の体験を新たな高みに導くため、チャンギ空港をメタバース上に創り、チャンギバースとして没入型の体験空間を実現しました。

3分(読了目安時間)

シンガポール・チャンギ空港は世界で7番目に利用者の多い空港であり、8年連続で世界一の称号も獲得しています。チャンギ空港では、利用者が、屋内外の庭園を探索したり、ゴーカートでレースを楽しんだり、4階建ての滑り台を滑り降りたりと、いろいろ体験できます。

チャンギ空港グループ(CAG)は、仮想世界で現実の空港の光景や体験を反映させたデジタル環境を作ることで、旅行者とのつながりを強化し、その体験をまったく新しいものにする機会を作り出しています。その過程おいて、チャンギ空港は、このビジョンを実現するための最適な方法を、アクセンチュアの協力のもと見出しました。

ChangiVerseのご紹介

チャンギの体験を空港外でも広げたいという方々のために、航空券の有無に関わらず、どこでも誰にでも、受賞実績のある体験や空間にアクセスできるようにしました。これにより、旅行者はお気に入りの空港を再体験でき、実際の旅行後もその魅力を感じ続けることができます。

メタバースで没入型のデジタル体験を作るため、人気のオンラインゲームプラットフォームであるRobloxを利用し、ChangiVerseが構築されました。ユニークなRain Vortex(世界最大の屋内滝)やForest Vally(広大な屋内庭園)を含む、自然とエンターテイメントが融合した施設である空港のランドマークJewel Changi Airportを再現することが、その第一歩でした。

インタラクティブなゲームや体験は、空港のリアルな環境を反映しており、ゴーカートのレーストラックや、恐竜が登場するジュラシックマイルのサイクリングコースなどが楽しめます。ユーザーは、カスタマイズ可能な飛行機や荷物などの仮想アイテムと交換できるトークンを獲得することができます。さらに、非プレイヤーキャラクター(NPC)との対話も可能で、彼らは道案内をして助けたり、面白い情報を提供したり、VIPルームへのアクセスを解放することもあります。ユーザーの洞察とゲーミフィケーション戦略を駆使して、ChangiVerseを魅力的にし、人々が何度も訪れたくなるように工夫しています。

チャンギ空港は単なる交通の交点を超えた、楽しくて魔法のような思い出が生まれる場所です。ChangiVerseは、革新と実験を通じて、顧客とのより良い関係構築を目指しています。

ハン・ジーン / チャンギエアポートグループ エンタープライズ・デジタル・エコシステム&ビジネス・ディヴィジョン グループSVP

ひとつの変革を夢見るグローバルチーム

9つの国にまたがるチームは、3Dアーティスト、Roblox開発者、ユーザーエクスペリエンス研究者、ゲーム専門家などで構成されており、概念の証明から製品の立ち上げまで迅速に連携し、わずか1年未満でこの革新を実現しました。

ChangiVerseは開始後最初の3ヶ月で700万回以上の利用を記録し、世界中から250万人以上のユニークユーザーが訪れました。YouTubeのグローバルインフルエンサー、デジタルマーケティング、空港内のプロモーションなどがその注目を集めることに寄与しており、最も速いゴーカートの競技者には無料の航空券を提供するコンテストも開催されています。目標は、さらに多くの体験を加えて世界を広げ、現実と仮想の体験がどこまで交わるかの限界を探ることです。

正確に言うと、空港は対面での体験にエンターテイメントと革新を加えることで新たな領域を切り拓いています。一方で、ChangiVerseは、企業が人々がどのように、どこで目的地と交流するかに挑戦することで、新規及び既存の顧客との関係を築く絶好の例となっています。

大胆で新しい世界において旅行を再定義

このビデオを見て、チャンギ空港が没入型でインタラクティブなデジタル体験を通じて旅行者の体験を新たな高みに導いている方法についてチェックしてみてください。

チーム紹介

Ewen Plougastel

Client Account Lead & Managing Director – Strategy & Consulting

Attila Janos

Senior Manager – Industry X

Avishkar Prem

Tech Innovation Strategy Consultant – Metaverse Continuum Business Group