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事例紹介 E-GEOS

衛星データを地上に届ける

宇宙はあらゆる可能性に満ち溢れています。e-GEOSとアクセンチュアは、宇宙データを活用し、世界のさまざまな課題の解決に役立てることを目指しています。

3分(読了目安時間)

人類は長きにわたって、期待と謎に満ちた最後のフロンティアである宇宙空間に魅了されてきました。そして今、テクノロジーはその可能性を引き出し、地球上の生活に変化をもたらそうとしています。

毎日、人工衛星から膨大な量の衛星データが送られてきますが、私たちはこれらの画像や情報をどのように活用できるのでしょうか。Telespazio(イタリア宇宙機関(ASI))の傘下であるe-GEOSは、「新しい宇宙経済」のパイオニアとして、この問いに一つの答えを持っています。

「ジオインフォメーション(地理情報)」という言葉を耳にしたことがない人も多いかもしれませんが、私たちの日常生活の一部とっています。例えば、e-GEOSはイタリア宇宙機関とイタリア国防省の衛星データを活用し、海洋監視から災害観測、インフラ計画への活用など、多様な用途に利用されるサービスを提供しています。さらに人口統計やIoTなど地上のデータと融合させることで、更なる高付加価値化もできます。

こうした衛星データの民間での活用ニーズは、農業、公共事業、保険、金融などの多岐にわたる業界で飛躍的に伸びています。特に土地管理や天然資源を扱う企業のSDGsのゴールを達成する上でも、重要な役割を果たします。

e-GEOSはアクセンチュアと協力し、衛星のデータ処理や分析を行い、多次元データを提供できる最先端のプラットフォームを開発しました。

「光、熱、紫外線、ソナー、レーダーなどからさまざまな地上の機器から得られるデータに宇宙からの情報を掛け合わせると示唆に変えることができます。」

宇宙を通じた新たな視点・示唆

e-GEOSは、アクセンチュアと協力して宇宙のデータを示唆に変えるための、独自のスケーラブルな衛星データおよび情報クラウドプラットフォーム「CLEOS(Cloud Earth Observation Services)」を設計・展開しました。

このソリューションは、AIを搭載した、シンプルなユーザーインターフェースで地理情報データへのアクセスを可能にする画期的なソリューションです。CLEOSはユーザーフレンドリーないンターフェースを採用し、衛星データの管理と処理を効率化し、それらを実用的なレポートにまとめることが可能です。

ユーザーによる画像の自動抽出やリアルタイム解析の設定も可能となり、緊急時や自然災害時の管理においても大きな意味を持ちます。

地球観測は、未来の産業の革新においても重要な役割を果たし、衛星画像を異業種に用いる新しいインテリジェントなオペレーションを可能にします。

アクセンチュアとe-GEOSのチームは、e-GEOSの子会社であるEarthLab Luxembourgが開発したMax-ICS(データの一元化を可能にする分析プラットフォーム)を活用するなど、数多くのテクノロジーソリューションを同時に導入しました。

イノベーションの加速

e-GEOSは地理情報市場のグローバルリーダーであり、データの取得と分析から、セルフサービス、拡張性のあるツール、AIを搭載したアプリケーションまで、バリューチェーン全体をカバーしています。

CLEOSは、過去10年以上分にわたる衛星データや10以上の個別の商用およびオープン衛星ミッションにアクセスし、地球上の衛星観測の価値を引き出すオンラインプラットフォームを提供します。加えて、衛星データ、処理サービス、情報製品など、4,500万以上の個別アイテムを管理しています。

e-GEOSとアクセンチュアは共に、地球の諸問題の解決に取り組む人々に新たなデータや示唆をもたらしています。そして、e-GEOSが思い描いたソリューションを手に、顧客はまた、さらにその先へと進んでいくのです。

チーム紹介

Marco Addino

Managing Director – Aerospace & Defense and High Tech, Europe

Giancarlo Paccapeli

Director – Industry X, Europe

Roberta Rocca

Senior Manager – Strategy, Europe