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MeからWeの時代へ: パーパス・ドリブン・ ブランディングの重要性

2018/12/05

アクセンチュア・ストラテジー 調査レポート

レポートの概要

53%

グローバルでは、消費者の半数以上(53%)が企業ブランドの社会問題に関する言動に失望を感じています。日本でも若い世代を中心に同様の傾向が見られ、24歳以下では40%もの消費者が不満を抱いています。

31%

企業ブランドに失望した際、日本の消費者の31%が製品やサービスの購入をやめており、更にその4分の1の消費者がそのブランドを今後決して利用しないと回答しています。

ブランドの持つ存在意義が消費者の購買意思や企業競争力を決定づける

ブランドは誰のものか?

「親近感」を超える結びつきへ

pur·pose /ˈpərpəs /パーパス
名詞:存在する理由、目的。企業の場合、あらゆるエクスペリエンスの基盤であり、ブランドの意義や必要性を生み出す核となる要素。

同じブランドは存在しない

地域性

成熟度の高い市場における企業は、消費者の個人的なエクスペリエンスとともに、コミュニティによる集合的価値や経験の共有がもたらす影響にも注目しています。

製品カテゴリー

洗濯用洗剤などの日用品を販売する企業では、サービスとしてエクスペリエンスを提供する企業に比べ、ブランド・パーパスが企業の競争力に与える影響が低くなります。

ブランドの成熟度

新興の未成熟なブランドでは、市場で長い歴史と高い品質を誇る老舗ブランドに対抗するために、ブランド・パーパスを戦略的に利用しています。

世代特性

ブランド・パーパスを検討する際には、ブランドがターゲットとする消費者の世代特性を理解する必要があります。

エコシステムの確立

ブランド・エコシステムを通じて、ブランド・パーパスがグループ規模のコミュニティに浸透することで、企業活動がより有効に機能しやすくなります。

目的を有効化する

人間らしくあること 消費者、従業員、エコシステムをはじめとするあらゆるステークホルダーとのつながりを強化することで、共通する価値観を特定して差別化を図るべき事業領域が明確になります。ここでカギとなるのがコミュニケーションです。日本の消費者の70%が、企業は商品の調達における透明性を高めて安全な労働環境を確立し、動物実験などの重要な問題に対する姿勢を明確に示すべきだと考えています。

わかりやすく、確かであること口先だけのブランド・パーパスが消費者の心を動かすことはありません。真の信頼と強力なリーダーシップ、率直な言動を消費者に示すことが大切です。今回の調査では、日本の消費者の65%が、企業のトップの言動や価値観、信念が、商品やサービス購入時のブランドの選択に影響していると回答しています。

クリエイティブであること 企業は消費者を単なる購買者としてではなく、コンペティティブ・アジリティを実現するための重要なパートナーであることを認識してブランド・エコシステムにおける活動に注力すべきです。さまざまなチャネルを通じて売上に貢献するインフルエンサーとして、クラウドソーシングに参加して新たなイノベーションに積極的に投資する投資家として、消費者が企業のビジネスパートナーとして担う役割は無限に広がります。

特別な存在であるために行動を開始する

レイチェル・バートン(Rachel Barton)

アクセンチュア・ストラテジー マネジング・ディレクター

アクセンチュア・ストラテジー 顧客戦略グルー プ 欧州・中南米統括


石川雅崇(Masataka Ishikawa)

執行役員 ビジネス コンサルティング本部 ライフサイエンス プラクティス日本統括

アクセンチュア・ストラテジー 顧客戦略 アジア・パシフィック統括


ケビン・クウィリング(Kevin Quiring)

アクセンチュア・ストラテジー マネジング・ディレクター

アクセンチュア・ストラテジー 顧客戦略グループ 北米統括


アクセンチュア・ストラテジー シニア・マネジング・ディレクター

アクセンチュア・ストラテジー 顧客戦略グループ グローバル統括

基本情報

(所要時間:約20分)

レポート全文を読む(英語)

最も競争力の高い企業は、ただ売ること以上の「何か」を確立しています。

インフォグラフィック

消費者は企業ブランドが商売の枠を超えて明瞭な存在目的を確立することを期待しています。

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