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事例紹介

未来を先取りするデータアーキテクチャの構築

アクセンチュアは、IPOを目前に控えた世界有数のコラボレーションテクノロジー企業のプロジェクトにおいて、データプラットフォームとデータガバナンスのプロセスを強化しました。信頼性と拡張性に優れた、ビジネス上の業務指標レポーティングが可能になり、未来を先取りするデータアーキテクチャの構築を実現しました。

概要

戦略とソリューション

アクセンチュアは、直ちにエキスパートによる小規模なプロジェクトチームを編成し、全データとメトリクス体系のマッピングに着手しました。さらにデータオーナーから綿密な聞き取りを行い、その他ステークホルダーからも情報を収集し、クライアントのデータ管理の現状を明らかにしました。

次は、スピードとユーザビリティを改善するためのアイデアの検討です。クライアント企業のデータを一元管理するデータレイクそのものの再構築は極めて複雑かつ時間を要することから、チームはよりスマートで効率的な方法を模索しました。既存のデータレイクで管理されている全データを新たなデータストアに移行することで、レポーティングのプロセスが劇的に簡素化・合理化され、アドホック分析の時間を短縮できると考えたのです。

この新たなデータストアとして採用されたのがSnowflakeでした。高度なパフォーマンスにより、ユーザーはほぼリアルタイムでメトリクスを取得することが可能になり、優れた拡張性によりその日に収集したテラバイト単位の膨大なデータを処理が実現しました。また、単一のメトリクスだけで数ペタバイトに上る数年分のデータも処理することができ、データのダウンロードと処理を同時に実行できるようにもなります。

その後、チームは個々のメトリクスについて、ETLを最適化してエラーの最小化を図り、データをAWSに投入するデータパイプラインの開発を支援、クエリを簡素化した後にSnowflakeの継続的なデータインジェストサービスであるSnowpipeを使いSnowflakeデータストアにデータを転送し、得られたインサイトを新たに一元化されたユーザーフレンドリーなTableauダッシュボードに投入しました。これに加えデータ管理モデルの構築に向けた追加提案も行いました。

成果

ユーザーフレンドリーで洗練されたデータダッシュボード

SQLクエリの記述、CSVファイルの抽出、メトリクスの個別のスプレッドシートへのプロットといった作業は必要なくなり、社内の誰もがデータダッシュボードに直感的にアクセスして、重要なデータを瞬時に可視化できる。

データの深掘りによる緻密なインサイトの獲得

ビジネスユーザーが個々のメトリクスに対してクエリを実行する手間を解消。新たなデータ分析ダッシュボードでは、売上関係のデータをどのような組み合わせでも即座に分析し、地域や時間、期間などのパラメーターで結果を比較できる。

日々の業務に関するインサイト

スピードとシンプルさを兼ね備えた新たなデータ分析ダッシュボードでは、アナリストの業務を年間で数百時間単位で短縮可能。また、劇的な改善を果たしたダッシュボードでは、ほぼリアルタイムに業績や顧客行動の変化を追跡できるようになった。

必要に応じてメトリクスを拡張

Snowpipeでは、ビジネスユーザーはシンプルな「ドラッグ&ドロップ」機能によってメトリクスを新規作成できる。最新のマーケティングキャンペーンの効果、最新の採用プログラムの成果、カフェテリアの人気商品の調査など、どのような分析対象であっても、データさえあれば、かつてない速さでメトリクスを作成できる。

改善されたデータ管理

データガバナンスボードを使ってデータとメトリクスの変更を承認・文書化・追跡できるようになったことに加え、複雑なデータクエリが許可なく修正されたり、修正が文書化されなかったりなどの問題も解消された。その結果、データの精度とセキュリティが向上した。

インテリジェントなオペレーション基盤

データウェアハウスとデータパイプラインが導入されたことで、最新のデータプラットフォームを使った機械学習やオートメーションが可能に。インサイトや業績データを新たなアプローチで取得できるようになった。

Meet the team

古嶋 雅史

通信・メディア・ハイテク本部メディアエンターテイメント統括兼 デジタルビジネス統括マネジング・ディレクター

マイケル ユン

通信・メディア・ハイテク本部 マネジング・ディレクター

三谷 剛

ビジネス コンサルティング本部 コンサルティンググループ シニア・プリンシパル
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