インクルージョン&ダイバーシティ
ダイバーシティを尊重することで、イノベーションとビジネスのリインベンション(再創造)を推進する
アクセンチュアは、すべての社員が帰属意識を持ち、尊重されて働くことができ、それによって最大の成果を上げることのできる文化の醸成を目指しています。
48%
現在、全世界の社員の48%が女性であり、2025年までに男女比率の完全同率化を目指す
~14万1,000
Allies in Actionプログラムへの参加人数
1位
Refinitiv Global Diversity & Inclusion Indexランキング(過去6年間で4度目)
アクセンチュアは、すべての社員が活き活きと働けるよう支援することにコミットしており、それにはインクルージョンとダイバーシティの推進が含まれます。その対象には、女性、さまざまな人種や民族の出身者、障がいのある人たち、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、インターセックス、クィアなどのLGBTIQ+の人たち、異なる文化を持つ人たち、あるいは異なる宗教や信仰に基づく伝統的習慣を持つ人たち、さらにはさまざまな年齢層や社会的グループに属する人たちが含まれます。
アクセンチュアのパーパスは、テクノロジーと人間の創意工夫でまだ見ぬ未来を創造することです。私たちは、全方位型価値(360度バリュー)の提供により、すべてのステークホルダーの継続的なビジネスのリインベンション を支援しています。リインベンション の推進にまず必要となるのがイノベーションであり、イノベーションを実践するには優れた人材を募り、育成し、インスピレーションを与える必要があります。人材は、アクセンチュアが競争上の差別化において最も重要視する要素の1つです。
アクセンチュアは人材戦略の一環として、多彩なバックグラウンドや異なる視点、人生経験を持つ人材を採用し、育成しています。このように異なる要素を持つ人材を採用することで、目に見える多様性を育み、ビジネスのリインベンション に必要なイノベーション推進のカギとなる、多彩な視点や着眼点、インサイトを確保することができると考えています。こうした多様性を達成するため、アクセンチュアは目標を設定し、それらを公開しています。そして、データを収集することで取り組みの進捗を評価して継続的な改善を図り、同時に社内のリーダーに説明責任を課すことで、業界で最も革新的で豊かな才能にあふれた人材の確保に努めています。こうしたアプローチは、アクセンチュアが前進するための原動力となっています。
アクセンチュアは、チームに新たに加わる人たちの一部は、それぞれのアイデンティティや人生経験の中で壁に直面し、困難を味わったことがあることを認識しています。アクセンチュアはそれらの人々の他にはない独自の視点を活かすことで、すべての社員の潜在能力を最大限に引き出し、活き活きと働くことができる環境づくりに努めています。アクセンチュアは、真に実力主義の組織です。アクセンチュアは、すべての社員が帰属意識 を持ち、尊重されて働くことができ、すべてのステークホルダーに360度バリューを提供することで最大の成果を上げることのできる文化の醸成を目指しています。
アクセンチュアのコミットメントは、会長兼CEO、取締役会、グローバル経営委員会などの経営幹部陣から始まっています。
アクセンチュアの「リーダーシップ・エッセンシャルズ」は、アクセンチュアのリーダー一人ひとりがインクルージョン、ダイバーシティ、平等を追求するコミットメントを体現し、インクルーシブなリーダーシップスキルを継続的に構築する上で守るべき原則を定義しています。
45%
取締役の45%が人種および民族的に多様なバックグラウンドを持つ*
45%
会長兼CEOのジュリー・スウィートを含め女性の取締役が全体の45%を占める
*本レポートでは、取締役の人種的・民族的多様性は、自己申告によるEEO-1カテゴリーに基づいています。詳細については、当社の2023年プロキシステートメントをご覧ください。
私たちは目標を設定し、それらを公開し、進捗状況を評価するためのデータを収集することで、継続的な改善を図っています。
目標と進捗状況
ジェンダー平等1
人種および民族1
9人中4人
女性役員
~26%
グローバル経営委員会の女性メンバー
2023年度には、社員がアライであることの意味を学び、継続的な学習を通じたインクルーシブな行動を実践、他のメンバーのロールモデルとなることを学ぶグローバルな体験、Allies in Actionプログラムを導入しました。
アクセンチュアの定義する5つの基本的アライ行動原則
自らアウェアネスを高める
積極的に傾聴する
声に出して伝える
謙虚さを持つ
インクルージョンをインスパイアする
~14万1,000人
Allies in Actionプログラムに参加
「私はアクセンチュアで、真のアライ(支援者)と出会いました。上司です。彼女が無条件で受け入れてくれたお陰で、私はようやく、自分本来の声を上げることができるようになりました。彼女は私が本当に心を開いた最初の人です。私はいま、自分に自信を持ち、幸せです。そして、自分の仕事を愛しています。 」
— アニス 人事本部 マネジャー(インド、バンガロール)
グローバル規模での人種差別との闘い
アクセンチュアの提供するオンライン研修コース「We Stand Against Racism」は米国、カナダ、英国、アイルランド、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、およびヨーロッパでは必修科目となっており、それぞれの地域ごとの視点やストーリーをまじえて、人種的偏見やマイクロアグレッション(無意識の攻撃)などの問題行為を発見し、声を上げて対処するためのスキルを社員に伝授しています。
*Avanade(アクセンチュアとマイクロソフトによる合弁企業)および最近買収により加わった企業の社員は対象外です
アクセンチュアは社員に対し、インクルーシブな人材についてのより深い理解を促し、そのような人材体制の構築を促進するための学習機会をまとめた総合カタログを提供しています。
2023年、ニューロダイバーシティに関する10のトレーニング・モジュールを開設しました。
Thriving Togetherー回復力と帰属意識を構築する:社員約6万6,000人が修了
無意識のバイアスー共に立ち向かい軽減するためには:新入社員約11万8,000人が修了
アクセンチュアではAperian(旧Globe Smart)を提供しています。Aperianは、異なる働き方やコミュニケーション方法、文化的差異を乗り越えて、文化間の多様性やそれぞれに異なる文化スタイルについて学ぶためのオンライン学習プラットフォームです。
アクセンチュアのさまざまな社員ネットワークは、社員の帰属意識を高め、すべての社員が平等に自らの存在を示し、自分らしくいることができるように支援しています。
その他、地域により、人種・民族、宗教間、退役軍人向け等のネットワークが活動中です。
Pride
at Accenture
90+
45カ国で90以上のネットワークを展開中
ニューロダイバーシティ社員ネットワーク
1780
人
ジェンダーネットワーク
120+
37カ国で120以上の多彩なコミュニティを展開中
障がいのある社員のネットワーク
29
カ国
アクセンチュアは、すべての社員が活き活きと業務を遂行することのできる安全で快適な環境の整備に努めています。
物理的設備:
アクセシビリティ・センター
アクセシビリティ・センター:36拠点で展開中のこのインタラクティブスペースは、社員がアクセシビリティ技術やソリューションを実際に試してみて、一人ひとりのニーズに対応するツールを見つけることができる場所です。同センターは教育・コラボレーション・アイデア交換のハブとしても機能しており、クライアントや地域のコミュニティの人々にも利用されています。
プライベート空間やサポート空間
物理的設備は、ウェルネスルーム、インターフェース(多宗教)ルーム、授乳室、多目的トイレなどを整備しています。
自由な表現に満ちた環境
アート、プログラミング、サイネージを通して、多様に異なる文化、バックグラウンド、視点を称えます。
スポットライト
「私は高校生の頃から聴覚障がいがありますが、インクルージョンとダイバーシティを真に推進する企業であるアクセンチュアで働けることを、ありがたく、また誇りに思っています。私はいま、自らの価値を真に認められていると感じています。アクセシビリティ試験プロジェクトのリーダーを任され、同時に他のメンバーのサポーターの役割を果たしてきました。私がアクセンチュアで受けている処遇は、仕事における私の生活の質を向上させるとともに、制約なく自由に生きることを可能にしてくれます。」
— マッツ インダストリーX本部 テクノロジー担当シニア・マネジャー(フィリピン、タギッグ)
アクセンチュアは、社員それぞれの多様な文化を認め、尊重し、称えることを大切にしています。これらの祝祭イベントを通じて、アクセンチュアは自らの「アライシップ」のメッセージと意義を再確認することができました。
国際障がい者デー
アクセンチュアの世界各国60拠点で、PurpleSpaceのパープルライトアップ・イニシアチブを実施し、全世界の障がいのある社員の貢献を称えました。
国際人種差別撤廃デー
すべての社員に対して、人種的・民族的差別の害悪についてより深く理解し、意義ある変化のために行動を起こすよう呼びかけました。
対話と発展のための世界文化多様性デー
平和と持続可能な発展のための文化間の対話の大切さを学ぶイベントとなりました。
国際女性デー
第19回国際女性デーを祝い、43カ国で171件のイベントを実施しました。
Prideイベント
Pride at Accentureネットワークは、世界各地で約100の祝祭イベントを開催しました。
自己認識プログラムの適用範囲を拡大し、法的に許容される範囲で社員に対し、情報を自己申告する選択肢を提供しました。
~1万3,000人
約1万3,000の社員が、自らが障がい者であることを自己申告しています
~82%
社員の約82%が、自らの性的指向や性自認を共有しています*
*Avanadeを除く
私たちはテクノロジーを活用して、多様性を反映した包括的な候補者パイプラインを構築し、最適な人材を採用します。
アクセンチュアは、人材募集向け学習プラットフォームであるSocialTalentへの投資を通じて、採用、エンゲージメントおよびリーダーシップ育成の強化に取り組んでいます。
インドで約680人が主力プログラムである「Aarambh and the Inclusive Internship Program」に参加しました。
アクセンチュアはLGBTIQ+専門職ワーカー向けの世界最大の人材プラットフォームであり、myGWorkとの連携により、主要な成長分野向けの新たな人材プールにアクセスし、グローバル規模での人材確保を推進しています。
米国アクセンチュアでは、人材採用チームはバイアスを排除し、実力主義に基づいた出来る限り公平な結果をが得られる包括的な候補者選考プロセスを採用しています。
アクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティ・リーダーシッププログラムは、昇進と自己表現のためのパイプラインの強化を目的に設置されています。
女性
当社の「Insight and Developing Our Women」プログラムは、シニア・アナリスト以上のレベルの女性社員が自信を持ってキャリアを発展させられるよう支援します。
障がい者向け
「Abilities Unleashed」プログラムは、コンサルタント以上のレベルの社員に対し、セルフコンフィデンスサポート、キャリアパスのプランニングの機会を提供します。
人種別および民族別グループ
米国で展開中の「Shift and Drive」プログラムは、アフリカ系アメリカ人、黒人、ヒスパニック系アメリカ人、ラテン系、アジア太平洋系アメリカ人の社員やアライ向けに、スキル構築、コーチング、自己開発アクティビティ等を能動的に提供するプログラムです。また、Engage!は米国および英国の参加者、および彼らの直接の上司やスポンサーを対象とするリーダーシップ育成プログラムであり、社員エコシステム全般にわたる企業文化の変革やインクルーシブな行動規範の推進を主眼としています。
LGBTIQ+向け
アクセンチュアの「LGBTIQ+ Leaders Learning」プログラム(L3)は、各種ツール、スキル、インサイト、およびセルフコンフィデンスサポートの提供により社員のキャリアの前進を支援し、ロールモデルとなるよう育成することを目的としています。また、その拡張プログラムであるL6は、シニア・マネージャーやアソシエイト・ディレクターが経営幹部や同僚とのつながりを構築することで、明確な意識を持ってキャリアの成長を図り、リーダーのポジションへの到達に向けた次のステップを特定することを支援します。
* アクセンチュアの各I&Dリーダーシップ開発プログラムは、別段記載のない限り世界各国で提供中です。各プログラムは、障がいや特殊ステータスの有無に関わらず、どの社員でも参加可能です。
当社のキャリア プログラムは、多様な人材開発、エンゲージメント、人材定着を促進します。
メンター制度は、すべての社員のための平等な文化の推進、参加者のパーソナル面および業務面での包括的な発展を促進します。
スポンサーシップを通じて、アクセンチュアのシニアリーダーは社員のキャリアの発展を積極的に支援しています。
職場復帰プログラムは、一定期間離職していた社員に対するメンタリング、トレーニング、スキリングの機会の提供により、スムーズな職場復帰を支援します。
アクセンチュアは、インクルーシブで多様性に富んだチームを構成することで、より多くの人にとって有益であり、かつクライアントの顧客やステークホルダーのニーズを的確に反映したイノベーティブなソリューションを創出できると信じています
相互の発展を目指し、アクセンチュアとクライアント戦略や実践的な手法を共有し、各種プログラムや学習イベントを通じて連携しています。また、文化的祝祭イベントを共に祝うことで、意義あるインパクト創出の実現を目指しています。
アクセンチュアは、平等を推進し、グローバルレベルおよび地域レベルの両面で、これまで取り上げられることの少なかったコミュニティの出身者の就職やキャリアの発展を支援しています。また必要に応じてパートナーシップを活用することで、個別の課題やニーズに対応して変化を促がす取り組みを続けています。その一部をご紹介します。
障がい者のインクルージョン
アクセンチュアはILO(国際労働機関)が主催する「ビジネスと障がいのグローバル・ネットワーク」と連携し、企業が事業での成功と障がい者向け機会均等を両立するための支援を提供しています。
企業における障がい者のための機会拡大を目的とする500以上の法人が参加するグローバル・ネットワーク「Disability:IN」とも連携し、複数の委員会に当社の見解や専門知識を提供しています。
人種的および民族的インクルージョン
アクセンチュアは、収入や機会の不平等の解消に取り組んでいるCEO主導の世界的な大手企業連合「Business for Inclusive Growth」に参加しています。
米国では、Black Founders Development Programを通じて、従業員のライフサイクル全体に平等とインクルージョンを組み込み、学習者が職場でインクルーシブ・リーダーとして活躍できるようにするSaaS型の没入型学習プラットフォームであるPraxis Labsに投資しました。
LGBTIQ+のための平等とインクルージョン
アクセンチュアは、22社の大手多国籍企業と6つのNPOで構成される「Partnership for Global LGBTI Equality」の創設メンバー企業の1つです。PGLEは世界経済フォーラムや国連難民高等弁務官事務所と連携した活動を展開しています。