事例紹介 横浜銀行
株式会社横浜銀行:365日お客さまに寄り添うために、スクラッチでアプリを開発
株式会社横浜銀行はお客さまに寄り添い、ニーズにあったサービスを柔軟かつ迅速にご提供できるよう、新たにスクラッチでアプリ「はまぎん365」を独自開発。わずか1年で登録ユーザー数は125万人に達しました。さらにトップパブリッシャー賞2024を受賞するなど、大きな反響を呼んでいます。
3分(読了目安時間)
事例紹介 横浜銀行
株式会社横浜銀行はお客さまに寄り添い、ニーズにあったサービスを柔軟かつ迅速にご提供できるよう、新たにスクラッチでアプリ「はまぎん365」を独自開発。わずか1年で登録ユーザー数は125万人に達しました。さらにトップパブリッシャー賞2024を受賞するなど、大きな反響を呼んでいます。
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地域のお客さまに日々ご利用頂ける存在へ
昨今、地方銀行が直面している課題は多岐にわたります。2020年に創立100周年を迎えた横浜銀行は、これまでは都心に近い恵まれた環境で地域の発展に支えられながら成長し続けてきました。しかし今後は、他の地方銀行と同様に、人口減少に伴う預金の減少、店舗に来店されるお客さまの減少、お客さまニーズの多様化や変化するスピードの高速化、金利のある世界などへの対応が求められています。
横浜銀行は、お客さまに寄り添い、優れた体験価値を提供することで、地域のお客さまから選ばれる銀行を目指していますが、理想とするお客さまニーズへの迅速な対応やマーケティング活動が十分にはできていない状況でした。
優れた体験価値の実現に向け、スクラッチでアプリを独自開発
横浜銀行はアプリを中心に据えたリテール戦略を実現するために、アプリをスクラッチで開発するという大きな決断をし、パートナーとして選んだアクセンチュアと構想立案から開発まで共同で進めました。
複数の既存アプリを統合し、各機能をシームレスに提供することで、優れた体験価値を実現することを目的としてプロジェクトをスタート。スクラッチで開発したアプリは、365日お客さまに価値を提供することを目指して「はまぎん365」と命名されました。さらにアプリにナッジマーケティングの仕掛けを埋め込むことにより、お客さまの興味や関心等のデータを収集することで、従来のプロダクトアウト型の提案から脱却し、お客さまのニーズにあった提案や、お客さま自身が気付いていないニーズの掘り起こしが可能となりました。
リリース直後は不具合で多くのお客さまにご迷惑をおかけし、一時は従来のアプリに戻すことも考えましたが、ここで諦めてしまえば新しい価値を提供する機会が失われてしまうと考え、難しい経営判断でしたが、不具合を改修しアプリを継続する道を選択しました。その後約半年に渡り、お客さまの声に耳を傾け改善を繰り返し、信頼を回復することができました。企画・開発だけでなく復旧まで伴走してくれたアクセンチュアを選んで良かったと考えています。
株式会社横浜銀行 代表取締役頭取 片岡達也氏
お客さまの声が導く、次世代バンキングへの進化
「はまぎん365」はリリースからわずか約1年で、登録ユーザー数が125万人を突破しています。アプリのマンスリー・アクティブ・ユーザー(MAU)率は約81%に達し、平均月間使用日数は6.5日に達しました(いずれも2024年8月時点)。「はまぎん365」がトップパブリッシャー賞2024を受賞したことも大きな成果です。これらの成果は、お客さまからの貴重なフィードバックを基にした継続的な改善と迅速なアップデートを可能にするアジャイルな開発アプローチによるものと言えます。また前述のナッジマーケティングにより10億円以上(2023 年度実績)の収益効果が得られています。今後は、365日お客さまに価値を提供するために、金融機能に限らずお客さまがアプリを使いたくなる魅力あるコンテンツや機能を拡充していく予定です。
「リリース直後に不具合が出るなどご迷惑をおかけしてしまいましたが、アクセンチュアは今後も横浜銀行が、地域に根差し、お客さまに選ばれ続けられるよう、全力で支援して参ります。」 (アクセンチュア株式会社 ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ 銀行/キャピタルマーケット プラクティス日本統括 マネジング・ディレクター 粟倉 万統)
受賞実績:トップパブリッシャー賞2024
125万人
わずか約1年で突破した登録ユーザー数(2024年8月時点)
81%
マンスリー・アクティブ・ユーザー率(2024年8月時点)
10億円+
収益効果(2023 年度実績)