成果―創出される価値
最新のコネクティッドサービスを短期間でユーザーへ
三菱自動車は業界最先端のTARAサービスを活用することで、TARAの期間とコストを従来の約半分としました。専用ツールゆえの分かりやすいユーザーインターフェースによって、担当者のプロセス理解促進、作業工数の削減に繋がりました。さらに、リスクレベルの算出方法など三菱自動車のプロセスを予めTARAサービスに組み込むことでアセッサー個人の技量依存となっていた問題を解消しました。
これにより、コネクティッドサービスをより早くユーザーに提供することが可能となり、ユーザーの利便性や満足度の向上に繋がることになります。
「今後、モビリティビジネス本部としては、①エネルギーマネジメント、②バッテリーの再利用、③OTA(Over the Air)、④データビジネスの4つを柱として新たなビジネスを創出していきます。それらを安全・安心かつ迅速にビジネス展開していくためには、サイバーセキュリティ対応は重要な位置付けとなります。」(井上本部長補佐)
また、サイバーセキュリティ対応は定期的に見直すことが重要ですが、過去の分析結果再利用が容易となり、継続的改善プロセスに組み込むことが出来るようになります。
「我々のプラットフォームを活用することで、TARAだけではなく、製品ライフサイクル全体でリスクを管理し、プロセスを自動化することで、セキュアなソフトウェア開発と運用(DevSecOps)の実現が可能となります。」(Roy Fridman CEO)
アクセンチュアは、車両サイバーセキュリティ専門家を多く有しており、インドにTARAのアセッサーを集約することで、スケーラビリティをもってグローバルにサービス展開が可能となります。
「アクセンチュアには様々な業界のIoT、コネクティッドサービスの知見があります。それらのプラクティスを自動車業界から医療などの他業界に展開し、そして、他業界から自動車業界に還元するなど、各業界をサポートしていきたいと考えています。」(アクセンチュア堀川)
自動運転やコネクティッドサービスの脆弱性が悪用されると、乗客や周囲の人々の安全やプライバシーなどを脅かすことになり、社会全体に深刻な影響を与える可能性があります。自動車業界へのサイバーセキュリティの支援を通じて、安全・安心な次世代モビリティ社会の実現へ貢献したいと考えています。