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社外コミュニティ参画の理由 -Google Cloudのエンタープライズユーザーグループ(Jagu'e'r)
所要時間:約5分
2022/09/12
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所要時間:約5分
2022/09/12
テクノロジーコンサルティング本部 シニア・マネジャーの青柳雅之です。
金融サービスグループに所属し、Accenture Google Cloud Business Group (AGBG) Solution Architectを兼任しています。
2021年からアクセンチュアの社員はGoogle CloudのエンタープライズユーザーグループであるJapan Google Cloud Usergroup for Enterprise(Jagu'e'r)に参画しています。我々アクセンチュアの社員は、Jagu'e'rへの参画ならではの経験や知見を得ることが出来ました。それを踏まえ、今回のブログでは、直近の約1年の間に私に起きた状況の変化や社外のコミュニティに参画する理由を紹介したいと思います。
Jagu'e'rに参画すれば、必ず変化が起きるというものではなく、常に新しい技術のキャッチアップをして会社の業務に適用し、その知見を社内やコミュニティで発信し続ける必要があります。
私は以前からGoogle Cloudの人材育成を実施してきましたが、そのノウハウを自分で育てた若手社員と共にJagu'e'rのイベントで発表、共有しました。また、Jagu'e'rのデジタル・クラウド人材育成分科会の運営にも関わってきました。その貢献で2021年度のJagu'e'r Award、また、Google Cloudの提案支援や人材育成、ブログ発信などの貢献で2021 Google Cloud Partner Tope Engineer Awardを受賞しました。社外の組織からAwardを受賞するのは大変名誉なことです。これらのAwardの受賞は社内ではクラウドに関連する役員、上位マネジメントまで共有されました。その結果、私自身のクラウドの知見が広く認められ、大規模なクラウドのプロジェクトに提案初期フェーズから呼ばれることが増えました。
私は2022年に金融サービスグループに社内異動しました。これまではクラウドやデータといった技術に特化した部署に所属していましたが、それらの部署に在籍期間中に習得したさまざまなノウハウを自分がインダストリーの課題に直接ぶつけてもいいのではないかと考えました。社内異動とはいえ、異動のためのインタビューもあり、過去の実績も問われます。しかし、すでにAward受賞で私の知見や実績は明白だったため、異動は容易でした。さらに、新しくクラウドのPractice(社員の特定のケイパビリティを向上させるための組織)を部署で立ち上げる段階で、私がそのリードに任命されました。
最近、Jagu'e'rでGoogle Cloud Study Jamというイベントが開催されました。これはJagu'e'rの様々なパートナー企業の社員が、ある一定期間、Google Cloud Skills Boostのハンズオンを行うというものです。Google Cloudの知見を持つコミュニティメンバーがサポートしたこともあり、多くのパートナー企業の社員が参加して大いに盛り上がりました。このイベントでGoogle Cloudに初めて触った人も多く、参加者の底上げには大きく寄与しました。私たちは今後、このイベントのノウハウを運営メンバーに教えてもらい、アクセンチュア社内でも実施する計画を持っています。
上記の私の経験も踏まえ、社外のコミュニティに参画する理由をまとめてみます。
私は中途社員のため、当初は社内の認知度が低かったです。私はクラウドベンダー2社を経験しており、確実に周りの社員よりもクラウドの知見があると思いましたが、どのようにそれを示すかが課題でした。プロジェクトに入って成果を上げて認知度を上げるには長い時間がかかります。私は社内よりも社外のコミュニティで認知度を上げ、それが社内に伝わる方が、社内だけで活動するよりも効果があると判断しました。クラウドの人材としての認知度が上がれば、会社にとって戦略的であったり規模が大きく難易度の高いクラウドのプロジェクトに参画できます。コミュニティの活動は自由度が高く、自分が力を入れたいところに力を入れられますのでモチベーションも高くなります。それゆえに成果も出しやすいと考えています。
自分にとっては未知の分野であるSREやSustainabilityといった分野で思いがけず登壇を打診される機会がありました。登壇をする機会がなければ勉強もしなかったので、これらの領域を学習する良いきっかけになりました。また、他社の社員の発表から知見を得たり、コミュニティイベントでの登壇、コミュニティの運営といったこれまで経験したことがないことを経験することで予想を超える新しい学びもありました。
私が運営しているカスケード式トレーニングで積極的に学んでいる社員や、Google Cloudの事例になるような仕事をした社員には、Jagu'e'rの各分科会でのLT(Lightning Talk)登壇を勧めています。打診をされた多くの社員は当初、自分にできるのか?という反応ですが、LTは5分から10分で実施するケースも多く、ハードルは思ったほど高くありません。最初の一歩は5分のLTであっても本人にとっては極めてハードルは高いと思います。しかし、私は5分のLTが将来の基調講演を生む第一歩になると信じていますので、今後も多くのアクセンチュア社員がイベントでLT登壇をしてほしいと思っています。イベントに登壇したい希望を持つ社員は多く、登壇の可能性があることでクラウドの仕事に従事するモチベーションが向上しているのは確かです。なお、デジタル・クラウド人材育成分科会では、0から勉強してGoogle Cloudの認定資格を取得した方々をお呼びして短いLT大会を行うことも多く、なるべく多くの方が参加いただけるよう登壇のハードルを下げています。
Jagu'e'rへの参画は会社の中の活動だけでは得られない知見や人脈を得られ、自分の市場価値向上にもつながっていると実感しています。多忙な業務の合間に社外コミュニティに参加するのは難しい面もありますが、今後も積極的にJagu'e'rで活動していきたいと思います。