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ブログ

インテリジェント・ファイナンス

所要時間:約3分

2023/01/24

業務のデジタル化はもはやあらゆる企業が取り組むべき経営アジェンダですが、その中でも経理・会計・経営管理業務(以下総称して経理業務)はデジタル化と極めて親和性が高く、アクセンチュアでは究極までデジタル化を追求した「インテリジェント・ファイナンス」を提唱しています。

アクセンチュアのデジタルアセット「SynOps」

インテリジェント・ファイナンスでは、これまで人の手で実施されていた経理業務の多くを、RPA, AI, Analytics等の各種ツール群から構成されるアクセンチュアのデジタルアセット「SynOps」を活用し、自動化・高度化を実現します。

下図は調達~支払業務の例ですが、一連の業務プロセスの中のあらゆる業務ステップがデジタル化されます。SynOpsをフル活用することで、50%以上の業務を自動化出来るケースもあります。

また、自動化により定常業務に忙殺されていた経理担当者は、計画・分析・評価といったより経営に近い役割にシフトすることが可能になります。

インテリジェント・ファイナンス プロセス(調達~支払)
インテリジェント・ファイナンス プロセス(調達~支払)

デジタル化の本質は小刻みかつ継続的な試行錯誤

デジタル化の本質は、大規模システム導入のようなビッグバン的改革ではなく、試行錯誤を伴いつつ複数年にわたって進む小刻みで連続的な改革群です。

定常業務の中から課題を見つけ出し、その課題に対して改善案を策定し導入する。そしてそういった課題はあらゆる業務プロセス、ステップの中に多々あり、課題解決するまでの間も定常業務は継続しなければならない。かつデジタル技術は日々進化していく。

そうすると、おのずとデジタル化は、定常業務と並行して継続的に進めるべきものとなります。

これを成功させるためには、「人間とマシンの協働」がポイントとなります。デジタル化は想定通りの効果が出ないことも、また新たな課題が見つかることもあり、またその課題に取り組まなければならず、定常業務も頻繁に変更されます。そういった「試行錯誤」の繰り返しは、業務執行者に対して常に変化のストレスをかけることになります。それでも改革を進めるという強いリーダーシップ、改革者側だけでなく業務執行者側に対しての動機付けが成功のカギとなります。

目指すべき姿~高付加価値創出・グローバル標準化

デジタル化の効果は、自動化だけではありません。日々集積されたデータ分析・活用することにより、経営に直接貢献する示唆・提言が可能になります。

例えば、支払債務および売掛債権回転率分析による運転資本改善・コンプライアンス改善、製品別・取引先別売上・原価分析による利益改善、他社ベンチマークによる自社の課題・改善領域洗い出し等々。

また、グローバル企業にとっては、同じ仕組みを各国に導入することにより、国別・グローバル全体で同じ指標に基づく評価・分析・改善が可能となります。

これらの改革はワンタイムで実現できるものではなく、複数年に渡る継続的な改革となり、定常業務と並行して進める必要があります。

グローバルで多数の実績があり、デジタル改革と業務執行をセットで請け負うアクセンチュアのBPOサービスは、最適解の一つと考えております。

目指すべき姿~高付加価値創出・グローバル標準化
目指すべき姿~高付加価値創出・グローバル標準化

筆者

渡邉 浩一

オペレーションズ コンサルティング本部 マネジング・ディレクター