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調査レポート

Pulse of Change

アクセンチュアのPulse of Changeは、ビジネス、人材、テクノロジーのトレンドがどのように変化を形作り、推進しているかを探る四半期ごとの経営幹部を対象とした調査です。最新の調査は2024年5月に実施されました。

5分(読了目安時間)

2024/07/22

概略

2024年の収益成長への期待

~90%

の経営幹部が収益成長を期待

44%

が強い成長を期待しており、3月以来6ポイント増加

ますます多くの経営幹部たちが、2024年の収益成長の期待を見込んでいると述べています。

  • 多数派は楽観的です。91%が収益成長を期待しており、3月の85%から上昇しています。
  • 経営幹部の44%が、2024年に「強い成長」を期待しており、これは以前の予測よりも6ポイント増加しています。
  • ほぼ90%が北アメリカでの成長を期待しています。一方、中国市場からの成長を期待しているのは43%にとどまりますが、これは3月の33%から見るとより楽観的です。
  • 収益成長の加速を期待する割合は、3月以降わずかに減少しました(77%→66%)。

生成AIのROI

49%

の経営幹部が生成AIへの投資が他への投資を「上回っている」と回答

65%

の経営幹部が生成AIを収益成長にとって有益だと考えている

35%

の経営幹部がコスト削減の恩恵をより多く実感している

生成AIのトレンドとは? 経営幹部は、彼らの投資に対するリターンを実感しています。

  • ほぼ全員が、自社の生成AIへの投資が他の投資と比較して「同等に良い(44%)」または「他を上回っている(49%)」と述べています。
  • 大企業ほど大きな恩恵が得られる。つまり、売上高が100億ドルを超える大企業は、生成AIへ多額を投資できるため、より大きな経済的リターンを受けられる可能性が高いのです。
  • 多くの経営幹部は、依然として生成AIが収益成長にとってより有益だと考えていますが、その割合は6ヶ月前の76%から65%に減少しています。
  • しかし、コスト削減の利点をより実感している経営幹部の割合は6ヶ月前の24%から現在は35%に上昇しています。

生成AIのROIスポットライト:顧客戦略への影響

ほぼ100%の経営幹部が、生成AIは顧客の獲得と維持の方法に影響を与えていると述べています。

  • 実際、約45%がテクノロジーへの投資が、顧客関係を最大限に改善していると信じています。
  • 54%以上が、リアルタイムでパーソナライズされたチャットボットを使用して、カスタマーサービスを提供することにより、生成AIが顧客戦略に影響を与えたと主張しています。
  • 将来を見据えると、同じ割合(51%)が、生成AIが顧客満足度をより正しく測定し、さらに正しいフィードバックを収集するのに役立つと考えています。

テクノロジー投資の主要な要因

~50%

の経営幹部が従業員の定着とスキル不足の対策を挙げている

90%

が、自社にはリスキリング戦略の大幅な調整、または全面的な変革が必要だと述べています。

生成AIのようなテクノロジー投資の最大の動機は何でしょうか? それは「人材」です。

  • 経営幹部のほぼ半数が、従業員の定着とスキル不足への対応を、テクノロジー投資の主要な動機として挙げています。
  • それにもかかわらず、ほぼ90%が生成AIの出現を受けて、自社には「大幅な調整」または「全面的な変革」が必要だと述べています。全面的な変革が必要だと答えた割合は3月の15パーセントから25%に上昇しており、リスキリング戦略の見直しが急務であることを示しています。
  • さらに、自社の取締役会が自社の将来に影響を与えるテクノロジー関連の意思決定を行うのに必要なレベルの熟練度を持っていると考えているのはわずか 41% のみです。

2024年の残りの期間における主要な懸念事項

#1

テクノロジーとイノベーションの進歩に追いつく

#2

消費者の価値観や購買行動の変化に適応する

#3

サイバー攻撃やデータ侵害のリスク増加

経営幹部にとって今年残された最大の懸念事項とは? 経済の不確実性ではなく…

  • 第3四半期において、経営幹部はテクノロジーとイノベーションの進歩に追いつくことを第1の懸念事項として挙げています(52%)
  • 生成AIを導入する際、組織が直面する最大の課題は強力なクラウドインフラストラクチャの欠如です。一方で、ビジネス価値やROIを決定することは最も低い課題となっています(22%)
  • 第2位と第3位の懸念事項は、消費者の価値観や購買行動の変化に適応すること(49%)と、サイバー攻撃やデータ侵害からのリスク増加(47%)です。経済の不確実性は最も低い懸念事項として挙げられています。

サイバーセキュリティを深く知る

サイバーセキュリティに関して経営幹部は、生成AIを利用した攻撃から生成AIを活用して自社を守る準備ができているかに苦慮しています。

  • ほとんどが、自社の生成AIツールを保護するために必要な適切な人材やスキルを少なくとも一部は備えていると考えています。
  • それにもかかわらず、今後12ヶ月間に生成AIドリブンのサイバー攻撃から自社を守る能力に「完全な自信」を持っていると表明しているのは、わずか45%です。
  • また、たった43%が生成AIを自組織のセキュリティ防御能力を向上させる核となるテクノロジーだと考えています。4人に1人は、全面的な変革が必要だと信じています。

テクノロジーがもたらすインパクトを見据える

生成AIを除いて、経営幹部は来年にかけて自社の業界に最も大きな影響を与えると予想される新興テクノロジーについて意見を述べています。

  • 最も多く言及されたカテゴリーは以下の3つです:
    • 経営幹部の約30%が、IoT、エッジコンピューティング、そして5Gネットワークを挙げています。
    • 20%以上がAI(人工知能)、機械学習、そしてビッグデータを挙げています。
    • ブロックチェーンとサイバーセキュリティが15%で、Top 3のカテゴリーを締めくくっています。
  • 経営幹部のわずか6%が量子技術に言及しています。

調査方法

アクセンチュアの「Pulse of Change」は、変革を推進する問題やテクノロジー、リーダーの対応方法、未来に対する見解について、経営幹部を対象に調査を行っています。最新版では、アクセンチュア・リサーチが18カ国、さまざまな業界や機能を持つ2,800人の経営幹部を対象に調査を実施しました。この調査は2024年5月に行われ、全体のサンプルには約±1.9%の誤差率があります。

  • 最高経営責任者(Chief Executive Officer)
  • 最高財務責任者(Chief Financial Officer)
  • 最高人事責任者(Chief HR Officer)
  • 最高マーケティング責任者(Chief Marketing Officer)
  • 最高販売/顧客責任者(Chief Sales/Customer Officer)
  • 最高顧客体験責任者(Chief Experience Officer)
  • 最高執行/サプライチェーン&オペレーション責任者(Chief Operating/Supply Chain & Operations Officer)
  • 再考製品責任者/研修開発リード(Chief Production Officer/R&D lead)
  • 最高戦略責任者(Chief Strategy Officer)
  • 最高イノベーション責任者(Chief Innovation Officer)
  • 最高技術責任者(Chief Technology Officer)
  • 最高情報責任者(Chief Information Officer)
  • 最高データ/アナリティクス責任者(Chief Data/Analytics Officer)
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