アクセンチュアは現在、M&Aを将来のオーガニックな成長を促進するメカニズムとして活用し、毎年M&Aを実行してオーガニックな成長を実現する、リーダー企業となっています。アクセンチュアは、資本のアロケーション戦略の一環として、毎年フリーキャッシュフローの25%をM&Aに費やすことを目標としています。
しかしアクセンチュアは、M&Aそれ自体が戦略であるとは考えていません。アクセンチュアのコーポレート・ディベロップメント部門は、ビジネスチームと連携して策定した全社戦略の実現を支援しており、その戦略の実現に向けたツールの1つがM&Aであると捉えています。
これは、アクセンチュアがアクセンチュア ソングを立ち上げる際にとったアプローチです。10年以上前、アクセンチュアのマーケティング・サービスグループは、企業向けにデジタル・マーケティング・サービスを提供する事業体を立ち上げようとしていました。彼らは発展途上の戦略的ビジョンを持っており、コーポレート・ディベロップメント部門はそのギャップを埋めるために彼らと協力しました。私たちは時間をかけて、多くのマーケティングおよび広告関連企業のM&Aを進めました。
このプロセスには、最も革新的で影響力のあるクリエイティブ・エージェンシーの1つであるDroga5を2019年5月に買収することが含まれていました。この買収により、アクセンチュア ソングには500人以上の従業員が参画し、エクスペリエンス・エージェンシーとしての能力を高めました。一連の買収は、オーガニックな成長とアクセンチュア内の他のケイパビリティの活用と相まって、現在の世界最大級のデジタルエージェンシーネットワークの誕生につながったのです。
アクセンチュアはワールドクラスのコーポレート・ディベロップメント部門を持ち、新しいテクノロジーの領域において著しい成長を遂げてきました。こうした実績の表れが、過去8年間における平均10億ドルを超えるM&Aへの投資額です。アクセンチュアのM&Aの旅は、ここで終わることはありません。アクセンチュアのクライアントのニーズは進化し続け、それに伴いアクセンチュアのM&A活動も進化を続けています。