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リモートだからできる、ママでデータコンサルタント
2022/12/22
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2022/12/22
こんにちは、テクノロジー コンサルティング本部のデータグループに所属しているYeです。
私は2020年新型コロナウィルスによる緊急事態宣言発出直後にアクセンチュアに中途入社し、産休育休を経て、2022年5月に復職しました。現在短時間勤務制度を活用し、1歳の息子の子育てをしながらキャリアを継続しています。
この記事は、30代で中途入社した私のこれまでの職歴、コロナ禍での採用プロセス、入社後経験したプロジェクト、そして産休育休を経てのアクセンチュアでの働き方について紹介させていただきます。
私は中国生まれ中国育ちです。大学時代に長崎の大学に一年間交換留学し、その後、日本のフードサービスの会社に新卒入社しました。文系出身の私がいまアクセンチュアの技術職に就いているとは当時からは思いもよらなかった転身ですが、今思えば、新卒で転々と所属部署を回る中、商品部在籍時社内システムの商品マスタ刷新に携わったことが原点のように思います。最初の職場で2年間働いた後、縁があってアメリカの会社で働く機会があり、若気の至りでまた異国に飛び込みました。そこはニューヨークなどの大都会ではなく、ピッツバーグという鉄鋼の町として知られるアメリカ東部の工業都市です。白人中心の職場に一人ポツンといる間、アイデンティティの喪失を覚え、また、働いているうちに自分のアウトプットの限界も感じ、もう一度大学で学び直したいとアメリカの大学院に応募、無事入学しました。
大学院修了後、奨学金を提供してくれた東京の大手フードサービス会社に就職しました。その後現在のパートナーと出会い、生活拠点を東京から大阪に移し、キャリアもリセットして、大阪のフードテックの会社に転職しました。それが30歳に差し掛かった頃でした。
この転職は、結果的に自分のキャリアにとっての大きな転換点となりました。そこでは、初めてBIツールのTableauに出会い、データウェアハウスサービスのTreasure Dataに出会い、覚えたてのSQLとRを駆使し、複数のシステムに点在している自社データの分析を横断的にできるよう、データマートを作ったり、特定のビジネステーマの要因分析をしたり、上流の集客から、下流の売上までの部署間横断的なKPIをTableauで可視化する仕事をしました。
上司や同僚、仕事内容にも恵まれた職場でしたが、スタートアップ企業あるあるで人の移り変わりが早く、気が付けば入社時の上司もチームメンバーもほとんど居なくなりました。そこにフード業界に大きな打撃を与えたコロナの追い打ちもあり、転職を考えるきっかけとなりました。
データ分析のキャリアを活かしつつ、とはいえゴリゴリのデータエンジニアでもなければ、いわゆるSIerや技術者でもなく、20代のハチャメチャな社会人歴と、微妙なデータチックなコンサルティングスキルを評価してくれたのがいまのアクセンチュアのデータグループでした。
面接は、1対1の面談が2回ありました。コロナ禍ということですべてオンライン面接でした。アクセンチュアは激務のイメージでしたが、30代で妊活も考えていた自分が特に気になっていたテーマはワークライフバランスでした。いまでも覚えていますが、初回面接時にいきなり育休は取れますかと当時マネジャーだった面接官に聞きました。なんとその方はアクセンチュアの中でも率先して男性育休を取得された方で、しかも半年間取得したと聞き、入社の決め手となりました。
入社早々、社内研修の充実ぶりに目を見張りました。いわゆる人事部による研修プログラムは1週間ほどあり、その後キャリアについて相談に乗ってくれる上司と話し合った上、複数のプロジェクトの面談を経て配属となりました。私の場合、関西オフィスに所属しているため、関西の大手食品メーカーの販売計画管理システム刷新のプロジェクトに参画しました。途中のテストフェーズから合流し、総合テスト、データ移行、本番リリース、保守運用とシステム開発の下流の部分を一通り経験しました。また、中国のバックグラウンドを活かし、システム運用を引き継ぐアクセンチュア中国のメンバーの教育係も任されました。プロジェクトの性質上、データ移行や、本番保守運用はどうしても夜間作業が発生するため、その分、次の日の勤務開始時間を遅らせたり、振替の休みを設けたりすることで業務負荷を調整してもらいました。
プロジェクトの途中妊娠が発覚し、計画よりも早く、入社10か月目で産休に入ることとなりました。入社10か月での産休は流石にちょっと早いと自分でも思いましたが、逆にチーム内でタイミングのことを気にする雰囲気は一切なく、プロジェクトリリース時はマネジャーから暖かい言葉もかけてもらい、何より産休中に昇進までしてしまい、驚きの連続でした。キャリアの中断や産休育休など関係なく、働いた分はしっかり評価してくれる組織に入れたこと、素直に嬉しかったです。
初めての出産でもあり、産休育休は1年間取得しました。もともとアクセンチュア歴が浅く、さらに1年間のブランクを挟んで、まともに社会復帰できるかドキドキでした。幸い、アクセンチュアはいわゆる「ワーパパ」、「ワーママ」が多く、育児支援制度がとても充実しています。独自のベビーシッター費用補助制度もあれば、「育児中の会」といった子育て中の社員コミュニティもあり、ハードとソフトの両面で社員をサポートしています。
復帰後初めてのプロジェクトは上司ともじっくり相談し、育児に理解があり、且つ希望のキャリアパスとも合致したところへ配属してもらいました。いまは時短制度を活用し、9時~17時のスケジュールで在宅勤務しながら、週1回ベビーシッターを雇い、少し長めに勤務できる時間も作っています。
現在携わっているプロジェクトですが、主に共通データ基盤構築に伴うデータ可視化の案件がメインで、業務KPIの策定、データマートとダッシュボードの要件定義、設計、開発がほとんどです。前職で培ったSQLのスキルやTableauを使ったデータ可視化のスキルがしっかり活かせている上、上流データの分析基盤への取込みや、データ層別のテーブル設計など、アーキテクチャ寄りの知識も身に着けることができ、充実した日々を送っています。
このブログ記事では、私がアクセンチュアに転職するまでの道のり、転職のきっかけや転職後に経験したプロジェクトと産休育休を経ての現在の働き方について紹介させていただきました。まだ入社して2年半ぐらいしか経っていないのですが、とにかく優秀なメンバーと過ごしてきた時間はとても濃密で、働いた時間よりもアウトプットの結果をしっかり評価され、社員のキャリアと育児の両立に真剣に取り組んでくれている組織だと感じています。
30代でキャリアチェンジを検討している方、アクセンチュアに興味がある方、外資コンサルでの子育てとキャリアの両立に悩んでいる方、皆さまのキャリアプランにおいてこのブログが少しでもご参考になれば幸いです。