いま起きていること
私たちの多くはこれまで当たり前のように享受していた人生における数々のリチュアルを思い出しては悲しみに暮れています。私たちは冠婚葬祭やその他の式典、日課を共に経験し、それに伴う感情体験を共有することで家族、友達グループ、職場、地域社会、そしてより広範な社会においてつながりを感じてきたからです。
非常に多くの変化があったため、人々は様々なことを見直し新たな意味を捜しはじめました。そこからインスピレーションを得た人々は、新しい日課の中で喜びと快適さをもたらす新たな行動を生み出しました。私たちの多くが、家族や友人とバーチャルでつながる機会を増やしたり、セルフケアやメンタルヘルスの向上に費やす時間を増やしたりと、新しい行動様式を確立しています。
マインドフルネスがこれまで文化的にあまり根付いていなかった社会でも、日常生活の一部として組み込まれるようになりました。瞑想アプリの利用はパンデミックの間に急増し、マインドフルネスアプリCalmのプレミアムメンバーシップは現在American Expressカードのメンバー特典にもなっています6。一方で、スピリチュアリティ(精神性)は商業的になり、拡大しつつある一連のスピリチュアルネットワークに支えられて活気づいています。アメリカでは星占いアプリCo-Starがシードラウンド(創業間もない企業)で5,200万米ドルの資金を調達しました7。
2020年12月時点においてパンデミックは収束していません。歓迎されざる新しい環境で生きるために、役立つ新たなリチュアルや習慣、対処法を人々が求め、必要としていることに疑いの余地はありません。