Microsoft Teamsはチャットを中心とするコラボレーションプラットフォームで、人、コンテンツ、ツールを1箇所に集約することができます。Microsoft Teamsが正式にリリースされる以前に、アクセンチュアでは、マイクロソフトと連携して試験導入を実施し、大規模な多国籍企業で重要になるユースケースやセキュリティ要件に関する情報を提供しました。
Teamsの正式リリース後も、すでに導入済みのSkype for Businessを併用しつつ、新たなツールとしてTeamsのパイロット運用を継続しました。Teamsは、Microsoft Officeとの連携、SharePointおよびOneDrive for Business上のクラウドファイルストレージ、優れたモバイル接続性などの多くのメリットがありましたが、ある程度プロダクトとして成熟するまではTeamsへの完全移行を行わず、話題性やTeamsの認知獲得を目的とした社内コミュニケーションを行い、主に口コミでTeamsの活用が広まっていきました。
この間に、グローバルのIT部門は、Microsoft Teamsへの完全移行に向けた準備を進め、現在では、アクセンチュアの全社員がSkype for BusinessからTeamsに移行しています。
Microsoft Teams Operationsチームは、主要なネットワークデバイスと各国オフィスのキャパシティを24時間365日モニタリングするとともに、社員からあがってくるニーズに対応しています。また、マイクロソフトから提供されるデータと自社で取得したデータを組み合わせてレポートすることで、オフィス全体での利用状況から、個人のデバイスレベルでの利用状況を把握し、適切なサポート提供しています。
成功の要因:
- マイクロソフトや他ベンダーとの連携
- レポーティング用のソリューションの構築
- ネットワークエキスパートとともに運用モデルの確立
- サポート体制の構築
- モニタリングプログラムの策定
- 法的およびデータプライバシーへの適切な対応
- ワークステーションの継続的サポート
- ビジネス部門への課金処理方法の評価
- ユーザーへのトレーニング実施
- クラウド移行へのロードマップ策定